パレルモ(摂津本山)
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坦々麺取材班の我々が向かった先は神戸のパレルモ。ここで、5年前に衝撃的な坦々麺に出会った「さけっち」さんにさっそく話を聞いてみよう。
「夕暮れ時の西の空に、今まで見たこともにゃー、そらぁもう気味さ悪い、赤い光のスジが流れたんですわ。これはすげー事が起こる前触れにちげーねーと思って、パレルモに入ったんでげす」
やはり、ただ事ではないようだ。続きを聞こう。
「ひき肉は、まったりとしてジューシー。ゴマとネギや香草が織り成す味は、まるでシンフォニー。決して、でしゃばらないラー油の香りが全体を引き締めている。まさにこれは、『究極の坦々麺』に違いない。そう確信したんです」
なんということだ。我々取材班の想像の域を超越しているではないか。えーい、がまんらん。パレルモのシェフの本山さんに、無理を言って坦々麺をお願いすることにしよう(現在はメニューにはないのだ)。
一口すすってみよう。「マイルドな粘り気をもつひき肉の量がすごい。ドンブリ全体を、ひき肉が覆っている。アクセントにはネギと香草。それだけではなく、さまざなな調味料が加えてある。さすが3年間、世界30カ国をめぐって到達しえたノウハウとテクニックだ。このひき肉だけで、すでに完全なるメインの肉料理と呼べるものに仕上がっているではないか」
我々の調査は、この時点で高い壁にぶつかってしまった。確かに、この坦々麺はうまい、うますぎる。しかし、これは麺料理ではなく、肉料理の範疇に入るものではないかという、重大なる課題を抱えてしまったのだ。
えーい、スープと麺はどこにいったんだ。スープは薄い。控えめにトリガラを使っているのみである。
麺はどうした。標準的なストレート極細麺だ。これでは麺が、まるで餃子における皮のような位置づけではないか。スープも同様に、餃子につける醤油だ。
つまり、麺とスープが、ここでは脇役にまわってしまっているのだ。
坦々麺という名のラーメンを探し求める旅のはずが、本来主役であるはずの「麺」を、完全に「肉」がとって替わっているではないか。そんなばかな。究極の坦々麺はどこにいったのだ。我々は、それを追い求めていたのではないのか?
「なんと愚かな。士郎、ラーメンに定義などあるか。このたわけもの。麺とスープに目を奪われているおのれごときに、究極の坦々麺を語れるはずなどなかろうに。カッカッカ」
http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kinki/Hyogo/guide/0204/WV-KOBEX-0HBHO001.html
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<ネットラジオ一日一麺>
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